消しゴムで鉛筆の字が消える理由

消したあとに残る灰色のクズには、鉛筆の黒い色の行き先が表れています。いつもの文房具を、紙、黒鉛、消しゴムの表面という三つの要素から見直してみましょう。

紙に残る黒鉛が線になる

鉛筆を動かすと、芯の黒鉛の粒が紙に付着して線を作ります。紙の目に入り込んだ粒が見えている状態なので、消すときにはその粒を紙から取り除きます。白い色で覆って見えなくする修正とは異なる仕組みです。

柔らかい表面が黒鉛を取り込む

消しゴムを紙へ当ててこすると、柔軟な表面が紙に接触し、黒鉛を吸着して取り除きます。使った端が灰色になるのは、取り込んだ黒鉛のためです。単に硬い道具で削るだけではなく、表面の柔らかさと黒鉛を取り込む性質が役立っています。

クズが離れて新しい面が現れる

黒鉛を含んだ消しゴムの表面がクズとして離れることで、新しい面が現れ、続けて消せます。机に残ったクズも消す工程の一部だったと分かります。消した線が完全に消えるまで力任せにこするのではなく、紙の状態を見ながら使いましょう。

消しやすさと丈夫さを両立する設計

コクヨの開発者は、黒鉛を吸着する成分を増やすと柔らかくなり、折れやすさとの両立が課題になると説明しています。材料の配合だけでなく、持ちやすい形も製品設計の対象です。身近な四角い文房具にも、消す力と使いやすさを両立させる工夫があります。

安全上の注意

紙を傷めないよう、強くこすりすぎないでください。消しゴムや消しクズは口に入れず、使用後は片付けましょう。製品の用途と注意書きに従ってください。

参考資料

次回のテーマ

次回候補は「あくびがうつる理由」です。次回実行時に重複と根拠を再審査します。

VOICEVOX:四国めたん

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